初めての舞台観劇 『仮面山荘殺人事件』
10月6日、今日は朝から気温が低かった。
季節の変わり目に弱い私は起きてからくしゃみが止まらず、その日は久しぶりに長袖を着た。
10時47分、最寄りの駅から電車に乗って池袋へ向かった。池袋サンシャイン劇場で舞台を観るためだ。
舞台を観るのは初めてだった。
正確に言うと、バイトの先輩が出てる舞台は一回観に行ったことがあるが、知り合いが出ていないものを観に行くのは初めてだ。
なぜこの舞台を観に行こうと思ったのか、”きっかけ”はこれに出演しているある女優だった。
その女優は伊藤万理華さん、人気アイドルグループ・乃木坂46の元メンバーで2017年の12月に乃木坂46を卒業して、現在は女優として活動している。
私が乃木坂46にハマったきっかけも、彼女のことを推している友人がオススメしてきてからだった。
8月の上旬、その友人が伊藤万理華さんの出演する舞台のチケット抽選に当たりすぎて、買い手を探していた。
舞台は東野圭吾さん原作の『仮面山荘殺人事件』、チケットの値段は8000円ちょっとだった。
舞台を観たことない身からすれば、それは映画や食事に比べて安くなく、普段なら絶対に反応しなかっただろう。
しかし、その時の自分は瞬時に行くことを決め、友人に連絡をした。
そしてチケットを受け取ってから約2ヶ月、その舞台に対するワクワクの熟成が始まった。
ワクワクしていた理由は2つあった。
1つ目は、久しぶりに東野圭吾さんの作品に触れることができることへの高揚感。
小中学生の頃は好きな本のジャンルといえばミステリーで、その中で東野圭吾さんは一番好きな作家だった。
そんな”圭吾リアン”だった私は、またその世界観に引きずり込まれるのを想像するだけで胸が踊った。
2つ目の理由は、有名人を生で観れることへの期待であった。
前述の通り私は乃木坂にハマっている。
しかしライブや握手会などは一回も行ったことはなく、伊藤万理華さんを生で見たこともなかった。
実を言うと私は今までライブや舞台など、有名なタレントさんを直接観に行ったことが一度もなかった。
なので今回、有名人を生で見るということは、大げさかもしれないが私の人生の中でも一大事であった。
この二つの理由から生じたワクワクは2ヶ月でかなり熟成され、今日でピークに達してた。
サンシャイン劇場に着いたのは開場時間の12時半の少し前だった。
開場すると、御手洗いなどを済ませ10分前に席に座った。
私の席は一階席中段の一番左端で通路の上にあり、前には席がなく、隣は壁と双眼鏡を持った50代ぐらいの男性だった。
双眼鏡に最初は驚いたが、舞台が始まるとすぐにその理由が理解できた。
13時、開演の時刻となり劇場内のライトが暗くなると、私の脳が観客になろうと研ぎ澄まされていき、舞台の幕があがったその瞬間ワクワクも最高潮へと達した。
そこから約2時間、あっという間のうちに舞台の幕が下りた。
舞台後の挨拶は東京公演の千秋楽ということもあってか、30分ぐらいありカーテンコール?は4回あった(初めてなので、分からないが通常どおりかも)。
内容はネタバレになるのでふせておくが、東野圭吾さんの世界観に引きずり込まれ、出演者の存在感に圧倒された(特に辰巳琢郎さん)。
そのせいか観劇中はくしゃみが全く出ず、備えで持ってきていたティッシュの束が完全に不用になっていた。
舞台の内容を知りたい方は大阪公演、新潟公演のチケット
が販売中なのでぜひ観てもらいたい。
舞台が終わって劇場を出ると雨が止んで強い日が差していた。
初の舞台観劇で新しい世界と多くの知見を得ることができた私は、それを忘れる前にメモに残そうとすぐ近くのベローチェに駆け込んだ。
お腹が少し減っていたが、一杯220円のアイスコーヒーだけ注文して今パソコンに夢中で書き込んでいる。
次の投稿では、その得たものについてまとめようと思う。